作:中島淳彦 演出:石塚幹雄

【日時】2017年10月5日(木)~7日(土)

【場所】麻布区民センターホール

【STORY】
長崎の坂の上に建つ、とある病院。 そこには、様々な事情を抱えた人たちが入院していた。 生きたいと願う人、大義を選ぶ人、平和を望む人。 昭和20年8月1日。空襲警報と共に、深い傷を負った重症患者が運び込まれてきた。 その男もまた、何か深い事情を抱えていた・・・。
【CAST】	 
北山重義       橋本勇一
岡田謙市       相場宏
安本耕太       廣澤諒(客演)
安本耕一       小沼武司
平石良吉       安原昇
平石良江       奥山規子
山口平蔵       諸星敦士(客演)
山口ゆき       吉田未来
芝山秀樹       室田陽(客演)
大原勇蔵       川村富雄
大原君子       滝沢有希子
嶋木町子(Wキャスト) 小林朝子
嶋木町子(Wキャスト) 高田久枝
結城清美       小林真命
武田里美       斉城薫
繁村耐子       小林明日香
【STAFF】	 
演出   石塚幹雄
演出助手 奥山規子・村田佳代
舞台監督 本川國雄
舞監助手 川村富雄
舞台装置 本川國雄
照明   福田さやか
音響   坂田ひろの
音楽   上田麻衣子
衣装   斉城薫
小道具  小林真命・滝沢有希子
制作   小沼武司

♪ご来場いただいた皆さまからの声

「明日のために、さぁ寝ましょう」
このセリフが耳に残っています。今日も元気で過ごそうと勇気をいただきました。(60代女性)

いがみ合ったり、ケンカしたり、仲良くなったり、恋をしたり、悩んだり・・・そんな日常を愛おしく感じました。(50代女性)

短いセリフのかけ合いの中で、登場人物の性格やそれぞれの人生を伝えなければならない、とても難しい芝居だったと思います。役のそれぞれの個性がかみ合わさり、その時代に生きていたフツーの人々のフツーの生活を望む姿が、悲しいほどに表現されていました。いつの日か、こんなに悲しくつらい芝居を土くれが上演しなくてもよい時代がきてほしいと思いました。(50代女性)

カレンダーが8月9日に近づくにつれて、心が苦しくてたまらなかったです。”フツー”の毎日、失われた歴史が悲しくてたまらない。そして今もその可能性が潜んでいることが怖い。ゆっくり噛みしめます。”フツー”の今の毎日、ありがとう。(10代女性)

戦争真っただ中の中、みんなそれぞれ苦悩や葛藤にぶつかりながらも病院の仲間と共に過ごした模様をみて、長崎の戦争の辛さが一気に心に刺さりました。最後のシーンは、一気に涙が出ました。劇でこんなに感動したのは、初めてです。(10代女性)

軽快なテンポでしたが重いテーマが描かれており、あらためて戦争を起こす人間の罪深さについて考えさせられました。(40代女性)

戦争による虚しさを感じ、わかっていても8月9日が来なければいいのにと感じさせてくれる演技でした。また、舞台(セット)も完成度が高く素晴らしかったです。(20代男性)

次から次へとモヤモヤした思いが重なり、重苦しい感動が押しよせておりました。素晴らしいストーリーと役者の響く言葉、とりわけラストの一団となって皆が一方向を見つめる目の光は美しいものでした。(40代女性)

1人1人が抱える苦しみや思いが痛いほど伝わってきた。当時の人々がこんな思いで毎日を生きていたのかと考えると胸が苦しくなった。それぞれの立場での生き様が印象的。この時代に生きた人の強さを感じた。自分はこんな懸命に生きているのか・・・?思春期の息子に見せたかった。(30代女性)

ささやかな本当に普通な生活が、あの原爆を落とされるまでに至るところにあったかと思うと、言葉にできない悲しみでいっぱいになりました。最後のセリフは考えさせられます。たくさんの人に観てもらいたいです。本当に来てよかった。(20代男性)

戦時中の長崎ということがわかって以降、終わり方がわかってしまって、皆、明日を夢見て希望を持って生きようとする姿が眩しく、そして虚しかった。今、平和な世で「フツーの生活」を営む自分はどう生きればいいのか考えさせられるばかりでした。(20代男性)

感動しました。重いテーマの中にふつうの生活があり、よくできた作品だと思います。平和であることを当たり前に思っていてはいけないとあらためて感じます。幼稚園で教員をしています。子どもたちに大切なことをしっかり伝えていこうと思います。(30代女性)